御厨とは

MBA BOYSの発足

2015年 社会人大学院に入学した、当時28歳の吉武大輔(通称大輔)と藤原司(通称Tsun)

2017年3月 大学院卒業後も友好関係を深め、MBA(経営学修士)を持つ30代の二人の人生はいったいどんなものになるのか?ということをテーマに、「MBA BOYS」プロジェクトを始動。当時のコンセプトは「MBA BOYSが行く」

社会性の高い事業者を対象に、多角的な方向から(根掘り葉掘り)事業者の声を聴き、ストーリー形式でブログにアップし、事業者のPR活動を含め、有望な事業と社会を繋げることをプロトタイプのサービスとして立ち上げた。

実際に、東京都の郊外で林業を営む事業者に話を聞きに行ったものの、既存のコンサルティングサービスの域を出ない頭打ち感、マネタイズ、スケーラブルな展開などに対する新しいアイデアを見出せずにいた。

 

 

服部さんの合流

そのタイミングで、大学院の先輩であり大輔が大学院に入学するきっかけになった服部匡志(通称服部さん)のセミナーに参加に参加し、セミナー中に新しいコンセプトを見出す。そのコンセプトを服部さんに共有したことで、チームメンバーに服部さんが加わることになる。「次世代」「インスピレーションの具現化」「新しい組織の在り方」「既存社会構造からの脱却」という、スケールが大きく、未だ社会が次の答えを見出すことができていないテーマを扱うことが、このメンバーが集まった理由なのではないかという仮説の検証が始まった。

当時のコンセプトは、「時代の大きな転換期である現代において、大勢の人々が無意識に共通するインスピレーションを受け取っており、同じようなインスピレーションを受け取っている人たちを繋げ、そのインスピレーションを社会に具現化していく」というもの。この「インスピレーション」を「神意(神の意)」と服部さんが名付けたことにより、チームが、Kamuy(カムイ)となった。

 

 

kamuy(神意)とは

神意とは、多くの人がなんとなく受け取っているものであり、チームとしてのKamuyは、それらの神意を具現化し、新しい社会を創造していくことを目的とした組織であると定義づける。当初のサービスアイデアとしては、神意が降りてきている人に対し、コンサルティングを提供することで、次世代に必要とされるであろう事業をサポートするというものだった。

この際、服部さんと大輔との間で「既存コンサルのルーティンでは、事業戦略と事業者の感情的な問題解決との比重では、後者の方が大きい」という共通した結論に至る。同時に、事業者の感情的な問題解決には膨大な時間とエネルギーが必要になるというのが共通課題として存在していた

この問題を解決する一つのアプローチとして、「クリティカルな問い」と「AI」を組み合わせた、事業者の自己問答サービスを構想。同時に、各自が受け取っている神意をホームページに投稿し、今、どの地域で、どんな神意が、どんな人に降りているのかを見える化し、その人たち同士をつなげるプラットフォームサービスも構想した。

 

水連さんの合流

この時期に、服部さんが青森の海で波に飲み込まれ、宇宙人にチップを埋め込まれるというアクシデントもありつつも、その影響か、神意が本当に神の意なのか、個人の欲求を直感的に受け取っているものなのかを判断する必要があり、その方法も模索しなければならないという次の課題も見えてくる。個人の欲求を具現化するだけでは、既存ビジネスとなんら変わりなく、このチームで扱う必要はない。

各自が受け取っているインスピレーションがどんなものであるかを判断する方法、目に見えないエネルギーやその人が発する言葉やあり方を分析するにはどうしたらよいかを考えていたところ、最善の導きによって、ことだま鑑定士である水連さんもチームに参加することになる。

水連さんの合流により、神意という神の名を扱うのであれば、相当の覚悟とコミットメントが必要であることが浮き彫りになり、AIでは限界があることなども考慮し、チーム名やサービスの見直しの段階に入る。

 

 

Carico先生の合流

「神意とは何か」という、問いに対する答えをより深く探る為、メンバーが何となくは感じているが可視化出きていない部分を可視化する必要があった。その脳内イメージを落とし込める人物が大学院の講師でもあるCarico先生だった。karico先生がチームに加わったことで、チームや自分たちがどのような存在なのかについてさらに深く見つめていくことになる。

ここでの考察をテストする意味も込めて、トライアルとして1dayワークショップを開催したのが2017年10月。結果は、それぞれに降りてきているインスピレーション(神意)を共有することでの相乗効果ではなく、個人の思い込みや人生観に基づく期待や主張が先行する形となり、自分たちが目指しているものの解像度を上げていくこと、同時に、神意自体の再定義の必要性を感じることになる。

またこのワークショップでの収穫の一つとして、ターゲットが「神意が降りているすべての人々」から「自分事が終わっている人(マズローの5段階欲求における自己超越欲求域、7つの習慣でいう公的成功の領域に入っている人)」へとシフトした。

 

そして、五人チームになったこの時期に、kamuyというチーム名が「座・御厨(ざ・みくりや」へと変わった。御厨とは「神の食事をつくるための台所」という意味であり、最高の素材を調理する場である。御厨は、次世代に残していきたい日本の文化や伝承をブランディングし、継承していくことをサポートするチームとして再スタートを切ることになる。

 

 

現在の取り組み

現在、長野県にあるペンション「サンルーフ」のコンサルティングに着手している。ブランドのコンセプトを明確にし、成果が出始めている段階にある。ただし、チームとしての機能や役割分担がまだ不明瞭で、個人のマンパワーに依存している状態を脱却することも御厨の一つの課題として残っている。

また、2018年9月に山口遠征を行い、百姓庵との邂逅の機会にも恵まれた。一つの法人が栄えるだけでなく、地域に雇用を生み、地域全体を一つのブランドとして残していこうとしている百姓庵とは、前提条件などの説明も必要なく、同志として今後の関わりに期待できる出会いとなった。この度の遠征で、「御厨キャラバン」という全国を車で出張してコンサルをしながら、その模様をオンラインで配信するというアイデアも出てきている。

 

 

今後の課題

御厨の存在はコンサルなのか、新たな社会の創造なのか、降ってきているインスピレーションを形にするものなのか、まだ見ぬそれ以外の答えがあるのか、まだ不明瞭な点が多い。しかし、この5名を引き付けていて、活動が継続しているという事実は神意そのものである。

神意という言語化が難しい領域においては、なんとなくの言語化や勝手なイメージ化をしようとすると本来の道筋から離れてしまうことは明白であり、何度も議論を続けながら、御厨というチームの目的と役割、神意の定義とその活かし方などを、今後も検討していく必要がある。